2022年06月04日
再度!ショパンのバラードのコーダをうまく弾くには・・・
私のブログでアクセスが多い記事は「バラードのコーダをうまく弾くには」という記事のようです。
かなり古い記事ですが、あの頃とまた状況も変わったので、再度、
バラードのコーダの練習方法について書いてみたいと思います。
私がショパンのバラード1番を弾きたい・・と思ったのは、戦場のピアニストの映画でこの曲が流れていた頃なので、かれこれ、もう17年ほど前の事だと思います。
当時、まだピアノを再開したばかりの私は、ショパンのバラードなんて足元にも及ばない実力でしたから、それでよくもまあ、弾きたいなんて言ったもんだわ・・と、つくづく「知らないって恐ろしい」と思います(笑)
身の程知らずだから、チャレンジしてしまったのですが、その頃の私は、ショパンの曲といえば、
ノクターン9−2,幻想即興曲、別れの曲、エオリアンハープ、ぐらいしか弾いたことがなかったと思います。バッハの平均率もやってない、ベートーベンのソナタも、2〜3曲、そんな私が、
いきなりバラード1番を弾きたいなんて思っちゃったのですから、笑ってしまいます。
プロじゃないし、趣味なんだし、毎日一小節ずつ練習していれば10年後ぐらいには弾けるでしょ・・ぐらいの軽い気持ちで譜読みを始めたんです。
でも、譜読みを始めたら、「あの大好きな曲を自分の指が今奏でている」ということがうれしくてうれしくて、来る日も来る日も、譜読みを進め、あっという間に3か月後には、人前で弾いてしまったんです。10年後に完成すればいい思っていたのが、完成とは言わないまでも、一応3か月後には人前で弾いていたのですから、チャレンジすれば何とかなるものだと、思ったものです。
で、バラード1番といえば、あのジャズのようなかっこいいコーダですが、
あのコーダはとっても自分には弾ける気がしないと当初は思っていました。
第一、どんな音から構成されているのか全く聞き取れなかったのです。
「聞き取れなかった」という意味はですね・・
私は、譜面を見ながら弾くのが苦手なタイプで、初見で弾くことが全くできなくて、
ほぼ耳コピ状態から入るタイプなのです。
新しい曲を練習する際は、その曲を沢山聞きまくって、頭の中に曲が流れている状態で譜読みをしないと、譜面だけ見てもさっぱりわからないのです。
ですが、バラード1番のコーダは、速すぎて何を弾いているのかわからず、譜面を見ても、さっぱりわからず、どの音をどう弾いてよいのか全く分からなかったです。
その当時、ピアノサークルでピアノ上級者のお友達にお願いして「バラードのコーダがどういう音で構成されているのか、さっぱりわからないから、超ゆっくり弾いてみてくれない?」とお願いして弾いてもらい、「なーるほど、こういう曲なのねー」と曲のイメージ(ゆっくりパターンで)を頭に描いてから譜読みをしました。
当時はyoutubeはまだなかったので、昔ながらのカセットテープを買ってきて再生速度をゆっくりにするモードで聞いたりしていました。
でも、再生速度を落とすと、音のキーも下がってしまうので、あくまでも曲のイメージをつかむだけのモノでしたが、そのようにしては、音を頭に叩き込んでいました。
今となってはyoutubeの再生速度を遅くすればよいだけですから、便利な世の中になったものです。
そのようなことを繰り返して練習し、コーダがゆっくりさらえるようになり、
少しずつテンポを上げていったのです。
それから、バラード1番に関しては、コーダの部分を最後に残してしまっては、いつまでたっても譜読みが進まないような気がしたので、
最初の2〜3ページを譜読みした後すぐに、先にコーダを譜読みをしてしまいました。
先に譜読みしてある程度、音が手の中に入ってきたら、あとは、他のページの譜読みと同時進行で毎日弾いていれば、どんどん手になじんできたということです。
先にコーダを譜読みする作戦と、ゆっくりの音を頭に叩き込み作戦は
私に合っていました。
不思議なもので、あれだけ何を弾いているのか聞き取れなかった音が、弾けるようになったあとCDを聴いてみると、一音一音しっかりと、スローモーションのように耳に飛び込んでくるからビックリです。
よく一流の野球選手は、150キロ以上の物凄いスピードのボールでも、バッターボックスに入ると
スローモーションでボールが見える、と聞きますが、
あんなに速くて聞き取れないと思っていた音が、一音一音はっきりと聞き取れるようになった時は本当に自分でもびっくりしました。
全然英語が聞き取れなかった人が、毎日毎日繰り返し聞いていたら、ある日突然聞き取れるようになった・・みたいな、そんな心境でした。
バラード4番に取り掛かった時も、コーダは同じような練習方法で取り組みました。
バラード4番に取り組んだ時はyoutubeがありましたから、再生速度を落として何度も聞いてから譜読みしたら、音ははやくつかめましたが、バラード四番に関しては、指におぼえこませるのにとっても時間がかかりました。バラード1番を練習した時より、17歳も年を取っていたので、脳から指に指令が行く速さも鈍っていたのかもしれませんが、とにかく、手の中に音が入るまでに物すこぐ苦労した記憶があります。
バラード四番は憧れの曲だったので、あんなに苦労したのに弾けなくなっては悲しいから、いまだに時々弾いては研鑽を積んでおります。
バラード1番はもうすっかり弾けなくなっているので残念ですが、
また、いつかリハビリしたいと思っています。
そういえば、最近、30歳になった息子が
バラード1番を弾きたいと言い出し(息子は中学生でピアノは辞めてしまい、ショパンの曲はノクターン遺作20番しか弾いたことがないレベル)僕でも弾けるかなー−というので
「無理じゃない?」とあっさり言ってしまったら、可能性を絶ってしまうので、
「頑張ってみなよ、お母さんより手が大きいから頑張れば弾けると思うよ」と言っておきました(笑)
無謀でもなんでも弾きたい曲にチャレンジできるのは楽しいこと、それがアマチュアの特権かもしれませんね。
かなり古い記事ですが、あの頃とまた状況も変わったので、再度、
バラードのコーダの練習方法について書いてみたいと思います。
私がショパンのバラード1番を弾きたい・・と思ったのは、戦場のピアニストの映画でこの曲が流れていた頃なので、かれこれ、もう17年ほど前の事だと思います。
当時、まだピアノを再開したばかりの私は、ショパンのバラードなんて足元にも及ばない実力でしたから、それでよくもまあ、弾きたいなんて言ったもんだわ・・と、つくづく「知らないって恐ろしい」と思います(笑)
身の程知らずだから、チャレンジしてしまったのですが、その頃の私は、ショパンの曲といえば、
ノクターン9−2,幻想即興曲、別れの曲、エオリアンハープ、ぐらいしか弾いたことがなかったと思います。バッハの平均率もやってない、ベートーベンのソナタも、2〜3曲、そんな私が、
いきなりバラード1番を弾きたいなんて思っちゃったのですから、笑ってしまいます。
プロじゃないし、趣味なんだし、毎日一小節ずつ練習していれば10年後ぐらいには弾けるでしょ・・ぐらいの軽い気持ちで譜読みを始めたんです。
でも、譜読みを始めたら、「あの大好きな曲を自分の指が今奏でている」ということがうれしくてうれしくて、来る日も来る日も、譜読みを進め、あっという間に3か月後には、人前で弾いてしまったんです。10年後に完成すればいい思っていたのが、完成とは言わないまでも、一応3か月後には人前で弾いていたのですから、チャレンジすれば何とかなるものだと、思ったものです。
で、バラード1番といえば、あのジャズのようなかっこいいコーダですが、
あのコーダはとっても自分には弾ける気がしないと当初は思っていました。
第一、どんな音から構成されているのか全く聞き取れなかったのです。
「聞き取れなかった」という意味はですね・・
私は、譜面を見ながら弾くのが苦手なタイプで、初見で弾くことが全くできなくて、
ほぼ耳コピ状態から入るタイプなのです。
新しい曲を練習する際は、その曲を沢山聞きまくって、頭の中に曲が流れている状態で譜読みをしないと、譜面だけ見てもさっぱりわからないのです。
ですが、バラード1番のコーダは、速すぎて何を弾いているのかわからず、譜面を見ても、さっぱりわからず、どの音をどう弾いてよいのか全く分からなかったです。
その当時、ピアノサークルでピアノ上級者のお友達にお願いして「バラードのコーダがどういう音で構成されているのか、さっぱりわからないから、超ゆっくり弾いてみてくれない?」とお願いして弾いてもらい、「なーるほど、こういう曲なのねー」と曲のイメージ(ゆっくりパターンで)を頭に描いてから譜読みをしました。
当時はyoutubeはまだなかったので、昔ながらのカセットテープを買ってきて再生速度をゆっくりにするモードで聞いたりしていました。
でも、再生速度を落とすと、音のキーも下がってしまうので、あくまでも曲のイメージをつかむだけのモノでしたが、そのようにしては、音を頭に叩き込んでいました。
今となってはyoutubeの再生速度を遅くすればよいだけですから、便利な世の中になったものです。
そのようなことを繰り返して練習し、コーダがゆっくりさらえるようになり、
少しずつテンポを上げていったのです。
それから、バラード1番に関しては、コーダの部分を最後に残してしまっては、いつまでたっても譜読みが進まないような気がしたので、
最初の2〜3ページを譜読みした後すぐに、先にコーダを譜読みをしてしまいました。
先に譜読みしてある程度、音が手の中に入ってきたら、あとは、他のページの譜読みと同時進行で毎日弾いていれば、どんどん手になじんできたということです。
先にコーダを譜読みする作戦と、ゆっくりの音を頭に叩き込み作戦は
私に合っていました。
不思議なもので、あれだけ何を弾いているのか聞き取れなかった音が、弾けるようになったあとCDを聴いてみると、一音一音しっかりと、スローモーションのように耳に飛び込んでくるからビックリです。
よく一流の野球選手は、150キロ以上の物凄いスピードのボールでも、バッターボックスに入ると
スローモーションでボールが見える、と聞きますが、
あんなに速くて聞き取れないと思っていた音が、一音一音はっきりと聞き取れるようになった時は本当に自分でもびっくりしました。
全然英語が聞き取れなかった人が、毎日毎日繰り返し聞いていたら、ある日突然聞き取れるようになった・・みたいな、そんな心境でした。
バラード4番に取り掛かった時も、コーダは同じような練習方法で取り組みました。
バラード4番に取り組んだ時はyoutubeがありましたから、再生速度を落として何度も聞いてから譜読みしたら、音ははやくつかめましたが、バラード四番に関しては、指におぼえこませるのにとっても時間がかかりました。バラード1番を練習した時より、17歳も年を取っていたので、脳から指に指令が行く速さも鈍っていたのかもしれませんが、とにかく、手の中に音が入るまでに物すこぐ苦労した記憶があります。
バラード四番は憧れの曲だったので、あんなに苦労したのに弾けなくなっては悲しいから、いまだに時々弾いては研鑽を積んでおります。
バラード1番はもうすっかり弾けなくなっているので残念ですが、
また、いつかリハビリしたいと思っています。
そういえば、最近、30歳になった息子が
バラード1番を弾きたいと言い出し(息子は中学生でピアノは辞めてしまい、ショパンの曲はノクターン遺作20番しか弾いたことがないレベル)僕でも弾けるかなー−というので
「無理じゃない?」とあっさり言ってしまったら、可能性を絶ってしまうので、
「頑張ってみなよ、お母さんより手が大きいから頑張れば弾けると思うよ」と言っておきました(笑)
無謀でもなんでも弾きたい曲にチャレンジできるのは楽しいこと、それがアマチュアの特権かもしれませんね。
tomojo at 01:59│Comments(2)│
この記事へのコメント
1. Posted by ちえこ 2023年11月25日 11:13
トモミさん お久しぶりです!
10年以上前にわれもこうに入っていたちえこです。
バラード1番のコーダについて検索したら、トモミさんのブログが出てきました!最近、ピアノを再開しまして、バラード1番は憧れの曲です。
トモミさんはチェロも始めたんですね!すてきですね。
われもこうは今も続いているんですね。
10年以上前にわれもこうに入っていたちえこです。
バラード1番のコーダについて検索したら、トモミさんのブログが出てきました!最近、ピアノを再開しまして、バラード1番は憧れの曲です。
トモミさんはチェロも始めたんですね!すてきですね。
われもこうは今も続いているんですね。
2. Posted by ともみ 2024年09月19日 18:39
>>1、ちえこさん
ブログにコメント下さっていたのに、お返事がかなり遅くなってしまって、ごめんなさい。ちえこさん
またピアノ再開されたんですね。
しかも、検索して私の記事が出てきただなんて、そんなこともあるなら、やはりブログは続けなきゃ…ね。
コメント下さり嬉しかったです。
ブログにコメント下さっていたのに、お返事がかなり遅くなってしまって、ごめんなさい。ちえこさん
またピアノ再開されたんですね。
しかも、検索して私の記事が出てきただなんて、そんなこともあるなら、やはりブログは続けなきゃ…ね。
コメント下さり嬉しかったです。